「フリースタイルリブレ」は2016年9月より保険適用開始(販売)が始まった糖濃度測定機器で、先行販売されていた「フリースタイルリブレPro」から比較すると、血液によるケトン体測定も出来るようになりました。また、USBに接続すれば、データ作成もユーザー個人で出来るようになり、リブレProからは、かなりバーションアップされた仕様になっています。
リブレは「自費購入」もできます
「フリースタイルリブレ」は医療用機器になります。「糖尿病」と診断された方については医師の処方の元、保険適用で購入出来ますが、それ以外の方については全て自費購入となります。(但し、フリースタイルリブレProは貸出専用機で基本的に一般購入は出来ません)
保険適用で購入出来るのは、「糖尿病」と傷病名の診断のついた方のみで、1型糖尿病の方でセンサーがひと月に2つまで。(2週間×2個)、2型糖尿病の方でしたら、ひと月に1つ(2週間×1個)しか保険適用されません。
また保険適用されるのは使い捨てのセンサーのみで、読み取り装置や穿刺による血液測定を行う場合の穿刺器具は保険適用にならないそうです。(糖尿病で利用されている方からお聞きした話です、違っていたらすみません)
その為か病院によっては、読み取り装置(リーダー)を貸出制でレンタルさせてくれる所もあるようです。
しかし、実際にみなさんにお話をいろいろお聞きしていると、2型糖尿病の方については、保険適用のある1つだけでは(2週間)足らないので、結局自費でセンサーを買い足したり、読み取り装置も借りずに自分で買った、と言う方が結構いらっしゃいました。
フリースタイルリブレが購入できるのは、「病院」又は「調剤薬局」となりますが、2018年現在では、その調剤薬局数店がインターネット通販サイトに出店するという形で、アマゾンや楽天市場でも販売されるようになっています。
私も2018年2月に実験的に初めて装着しましたが、その場合は糖尿病ではありませんでしたので(糖尿病患者の様な症状ではありましたが、正式な傷病名が付くまでにはまだ至っていなかったので)リブレは病院にて自費で購入しました。
費用は自己負担で、購入先によって価格設定がことなりますが、だいたいの目安として、読み取り装置(リーダー)が8000円、センサーが1つで8000円ほどで購入しました。
病院ならどこでも購入できる?
2018年現在ですが、全ての医療機関で購入できるという訳ではないようです。取り扱いしている病院と、そうでない病院があります。糖尿病専門病院であれば取り扱っている可能性は高いですが、まだまだ一般的な内科医院での取り扱いはないところが多い様です。
最寄りの病院やかかりつけの医で購入できるかどうかについては、直接病院にお問い合わせくださいますようお願いします。
また、院外処方を行う調剤薬局についても同様です。リブレなどの血糖値測定器等は、取り扱う薬局とそうでない薬局がある様なので、購入をされる場合は事前に問い合わせてみてください。
計測するためには何が必要?
自己計測に最低必要なのは、
① センサー
② 読み取り装置(リーダー)
③ 消毒用アルコール(装置時に使用)
の3点となります。消毒用アルコールは、センサー装着時に腕の消毒を行うのに使用します。また、穿刺の際にも指の消毒に必要です。
実際にリブレを装置したことがある方はお解りになると思うのですが、リブレは血液内のグルコース(血糖)を測定するものではなく、間質液内のグルコース濃度を測定する機器です。これが通常の血糖値測定器との大きな違いです。
間質液内のグルコースを測るという特性から、穿刺による採血測定(血糖値)とグルコース値との間に糖の移行の時間差が発生する場合があります。
またセンサーは精密機器で、装着場所によって稀にセンサーの計測不良を起こす場合もあります。それを確認するために、血液による計測が出来るように、上記の3点以外にも、
④ 穿刺血液を計測する電極(チップ)
⑤ 穿刺器具
も必要となってきます。
この「穿刺確認」が必須となるために、センサーパックといわれる2個入りパック販売では、センサーチップが120枚無料でついてきますが、センサーのみを単体で購入される方については、自身で揃える必要があります。
センサーパックを買われる方については、2個の使用期間(約4週間)では、多くて120回の穿刺が必要となるだろうと、アボットも認識しているということなのでしょう。
穿刺器具(せんしきぐ)とは?
リブレセンサーの初期不良などをチェックするためには、血液による計測が必要なため、穿刺チェックを行うために穿刺器具も必要となりますが、センサーを保険適用で購入されている方でも穿刺器具は保険適用にはならないことから、糖尿病である患者さんの場合でも、自費で購入しなければいけない場合があります。(病院によっては購入できるところもある様です)
穿刺器具には2つのタイプがあり、
① 本体と差し込み式の使い捨て針とに分かれているタイプのもの
② 本体と使い捨ての針が一体になった、1回限りの使用であるポケットランセットといわれるもの
があります。
私は本体に使い捨て針を差し込んで使うものを使用しています。
(写真上の黒いペン状のものが本体、緑のものが使い捨ての針交換タイプの針のみ)
こちらの方が針代もお安く済んで経済的です。
リーダーの隣にあるのが、穿刺の際に末梢血で血糖を測る「センサーチップ」といわれるものです。
ブルーのものが「血糖測定チップ」で、ピンクのものが「ケトン体測定チップ」です。
劣化しない様にアルミの包材で包まれていて、使用期限があります。
価格的には、血糖測定チップがだいたい100円/枚くらい。ケトン体チップが300円/枚くらいになっています。ケトン体チップは大変高いので、私も大事に使っています(笑)
センサーパック(センサー2個入り)を購入すると、センサーチップ(血糖値のみ)が、4箱(1箱30枚入)無料でついていますが、一般的にはセンサーチップ単体では売られていない様です。また、穿刺器の使い捨て交換針も同様のようです。
ですので、センサーパックに同梱されているセンサーチップがなくなった際には、私は個人輸入でセンサーチップ(血糖値とケトン体用)と交換針を購入しています。