2021年2月時点のフリースタイルリブレの最新情報をまとめてみました。日本でのフリースタイルリブレの販売開始から約4年が経過。今月ようやく日本でもLibreLinkのリリースが開始されました。現時点において、日本と海外での販売状況とを比較してみたいと思います。
- ようやく日本でもLibreLinkの提供開始
- LibreLink(リブレリンク)はどんな風に便利?
- ①センサーの購入のみでリブレが利用できる様になる
- ②今までのようにリーダーを持ち歩かなくてよくなる
- ③リーダーよりスマホアプリの方が視認性が良い
- ④ただしリーダーがないと困ることもある
- アメリカやヨーロッパではリブレ2が販売中
- イギリスではリーダーの無料交換を実施
- FreeStyleLibre3の販売開始時期は?
- 日本においてのリブレ2販売はまだ少し先?
ようやく日本でもLibreLinkの提供開始
日本で一般向きフリースタイルリブレの販売が開始されたのが2017年秋。そしてようやく、2021年2月10日にようやく日本でもLibreLinkのサービスが開始されました。(iPhone版が先行リリース、Android版は2月末にリリース開始)
LibreLink(リブレリンク)とは、スマートフォンによるセンサー計測や記録が出来るアプリの名称で、フリースタイルリブレの専用リーダーに変わる計測器としてリリースされました。アメリカやイギリスなどでは既に2017年から提供が開始されています。
また昨年秋(2020年9月以降)から、アメリカやヨーロッパでは、フリースタイルリブレ2の販売が開始されていますが、ヨーロッパ地域においては、ほぼ同時期に、フリースタイルリブレ3の販売承認(CEマーク取得)が降りた報道もされた事が解りました。
LibreLink(リブレリンク)はどんな風に便利?
※アボットジャパンサイトより
2021年2月10日にiPhone版LibreLinkが提供開始されました。
(※2月末にAndroid版もリリースが開始されました)
このアプリがあれば、今までの様にリブレリーダーがなくても、スマートフォンのアプリで計測・記録が出来る様になります。リーダーが不要になることで、
①センサーの購入のみでリブレが利用できる様になる
初めて利用する方やリブレを試してみたいという方には、ハードルが少し低くなるかも。(リブレリーダーの購入費用は約7500〜8000円程度)
フリースタイルリブレが販売開始されて4年になりましたが、医療関係者の間では、販売開始当初、もっと普及されていくと想定されていました。しかし実際は予想ほどは普及されていない様に感じます。その理由として取り扱いの難しさもありますが、やはり最大のネックは【初期費用の高さ】にもあるかなとも思います。
センサーは2週間使い捨てなのは仕方ないにしても(もちろん、もっとお安くなって欲しいですが)、センサー読み取り装置も高価なことから、保険適用外で購入出来るにも関わらず、なかなか敷居が高いのが現状かと思われます💦
②今までのようにリーダーを持ち歩かなくてよくなる
スマートフォンを持ち歩いていた方は、スマートフォンアプリを使用することでリーダーが不要となり、2つ持ちする必要がなくなりますので、普段の生活でより便利になるかなと思われます。(スマホをお使いの方だと、スマホを持ち歩かない方はいないと思いますので)
あ!今日、家にリーダー忘れた!
↑私がたまにやるやつ😱
私の様に非糖尿病で、たまにしかリブレを着けない場合、貴重な2週間なのに、リーダーを朝持って出るのを忘れたりしたら最悪です(涙)そんな事がなくなりますから便利になりますよね。リーダーを忘れて8時間以上スキャン間隔があいてしまうとグラフが途切れてしまいますので、それを防ぐこともできます。
③リーダーよりスマホアプリの方が視認性が良い
スマホなら画面の拡大縮小など、グラフの見やすさもグッとよくなります。(老眼の人間にはありがたい〜)リーダーの小さな画面、正直数字は見れますが、グラフなどはおおよその値しか読み取れず、見づらいのが正直なところです。
④ただしリーダーがないと困ることもある
しかし、穿刺による血糖値測定にはやはりリーダーが必要になりますから、最初のセンサーチェック等はリーダーが必要になるかと思います。
「穿刺は痛いし、器具もいるし、別にやらなくても良いのでは?」と思われる方もいるかと思いますが、私の考えとしては、やはりリブレはあくまでも「血糖の代替え計測器」である「間質液糖濃度測定器」ですので、センサーの精度や針の刺さる位置などにもよって、血糖との差が生じることがあります。
また、精度や取り付け状態による誤差だけでなく、インスリン抵抗性などによる生体由来による乖離差も生じますから、使い始める前の修正値(乖離差など、どの程度のラグが発生するか)を知るためにも、使い始め時にはやはり穿刺血糖値を測るためのリーダーがあると便利かな?と思います。
私はAndroidユーザーなので、Android版のリリースが開始されたら、ぜひ試してみたいと思います!
LibreLinkの使用方法は こちら
アメリカやヨーロッパではリブレ2が販売中
2020年9月からはアメリカで販売開始。同年11月からはイギリスでもフリースタイルリブレ2が販売開始されました。ヨーロッパ諸国においては、2021年2月現在で、フランス、スペイン、オーストリア、ドイツ、オランダ、スイスでリブレ2が販売されています。
従来型リブレとリブレ2においては、大きな機能変更等はない模様で、センサー計測精度の向上やリーダーのアラーム音(種類)の追加が主な変更点の様です。イギリスのメーカーサイトでは、「2では精度の向上から穿刺は不要」と書かれていました。
(但し、センサー誤差が見られる場合はチェックが必要とあります)
リーダーのカラーも黒からブルーに変更されています。
従来型リブレとリブレ2においては、従来型リブレのリーダーはリブレ2を読み取ることはできないのですが、イギリスやスペインのアボットのサイトを見ると、従来型リブレ用リーダーをリブレ2を読み取れるようバージョンアップさせる事は可能になっていました。(但し、リブレ2用にバージョンアップした後は、従来型リブレの読み取りが出来ません)
イギリスではリーダーの無料交換を実施
イギリスのアボットのサイトでは、従来型リブレ用リーダーをリブレ2のリーダーに無料で交換してくれるとの記事が掲載されていました。日本でリブレ2の販売開始をする際に、このようなサービスがあると嬉しいですね!
FreeStyleLibre3の販売開始時期は?
2020年9月のアメリカでのフリースタイルリブレ2の販売開始と同時期に、ヨーロッパにおいてのフリースタイルリブレ3の販売承認が降りたとのプレスリリースが発表されていました。
リブレ3については、従来型リブレ〜リブレ2のようなマイナーチェンジではなく、大幅な仕様変更が行われる様です。特にセンサーの外観仕様が小型化され、直径と厚みの規格が変更になるようです。
今回、ヨーロッパにおける工業規格製品の製造販売に必ず必要なCEマークを2020年9月に取得したことで、前回のリブレ2のように、認可発表から数カ月後には、リブレ3の販売が開始されるかと思われます。
現時点において、リブレ3ではリーダーの仕様についての紹介は書かれていませんでした。このことから、リブレ3では専用リーダーの販売は行わず、LibreLinkでのみ測定を行うセンサーとして(またはリーダーはリブレ2と兼用可か?)、リブレ2と同時並行販売する可能性が高いように思われます。
日本においてのリブレ2販売はまだ少し先?
日本でのリブレの発売開始から4年となり、ようやくLibreLinkがリリース開始ということですから、アメリカやヨーロッパと比べて常に3-4年遅れというこのペースを考えれば、リブレ2の販売開始も少し先になる可能性が高いかな?と思われます。
やはり欧米諸国の方に合わせて開発されたものを、アジア諸国の食生活や環境、体質の違いなどを考慮して改良することは、とても時間がかかるのかな?と思われます。
まぁ、のんびり気長に待つこととしましょうかね💦今回リリース開始されたリブレLinkについては、近日レポートしたいと思います!
※ご注意※
上記の情報については個人的に調べたものであり、全てがメーカー公式サイトで発表されたものではなく、誤りがある可能性もございますので、ご了承ください。