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【人工股関節置換術】手術入院の費用と入院中の苦労話

人工股関節置換術の手術を終えてから、約10か月が過ぎました。現在、日常生活はほぼ支障なく、元気に過ごすことができています。今回は「人工股関節の手術と入院にかかった費用」と「入院中の苦労話」についてご紹介したいと思います。

 

人工股関節置換術の手術費用について

私は今回の手術を【国立病院機構】の病院で行いました。自宅から一番近い国立病院です。そこよりも近い場所に私立病院が2軒あるのですが、近くの病院は共に「セメント工法」であったため、「セメントレス工法」であったこの自宅から3番目に近い、国立病院に決めました。術式などについては過去のブログで紹介しています↓

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私より先に手術を行った母は、大阪市内の股関節専門の病院で手術を行いました。しかしその病院は私の自宅からは遠く、家族が見舞いにくるにも大変なので(コロナ感染防止対策で面会は一切禁止ですが、入退院や手術時の付き添いなどを考えて)断念しました。

手術にかかる総費用については、股関節の状態、術式、使用パーツ、入院期間や部屋料金(差額ベッド代)などによっても、かなり変わってくると思います。下記の私の場合の費用は、あくまでも参考程度となさってください。

今回の私の手術・入院の内容は下記の様になります。

●右側の人工股関節置換術(1か所)

●50代、既存の股関節部分の骨自体の異常は無し

●既往症・持病なし

●人工股関節パーツ選択は、主治医によるもの

●入院期間は約3週間、家族の付き添いや食事内容の変更等なし

●事前通院は、術前検査に2回(内、コロナウイルス検査1回含む)

●貯血あり

●術後は良好、感染症等も問題なく退院

●個室利用なし、大部屋利用(4人部屋)

●入院中、歯科健診(保険適用外と思われます)を2回受診

●術後翌日からリハビリ開始

詳しい詳細まではわからないのですが、診療明細を見た範囲での今回の入院・手術での合計請求金額は、約150万円でした。

加入保険で支払金額は変わります

手術費用が150万円と聞いてびっくりする方も多いと思います。私も母が先に手術するまでは「そんなお金はない💦」とずっと思っていました。

しかし、日本における皆健康保険制度は、とても素晴らしい助成制度で、1か月の内での、1か所の病院(ひとつの科)での治療費が高額になる場合、「高額療養費制度」というものを使うことが出来ます。

各個人の収入(所得)によりますが、ある一定の費用を超えた場合、それ以上の費用については健康保険組合が負担してくれるという制度です。

私は主人の扶養に入らずに、自身で健康保険(社保)に加入していました。時給のパートで働いていましたので、標準報酬月額が26万円以下に該当し、保険診療にあたる部分の費用は、上限が57600円となりました。

術前検査で入院の前の月に通った分は、通常の保険診療(3割負担)としてその都度支払いました。また、入院前、入院中の歯科受診は「健診」にあたりますので、保険診療適応外となり、全額自己負担になりました。

結果、全てを合計した自己負担金額は、おおよそ12万円程度で済みました。

150万円かかるところが、実際の支払いは12万円ですから、本当に健康保険のおかげです。

その150万円の支払いも、先に自分で支払うとなると大変なので、手術前に「限度額適応認定証」を交付して貰うように保険組合へ申請しておきます。

そうしておけば、全額を一旦立替払いすることなく「自己負担限度額上限額+他診療の自己負担分」のみを病院の窓口支払いで済ませることができます。限度額適用認定証については、入院予約をした際に病院から案内がありました。(入退院センター)

長く患った通院費用の方が手術費より高かった

手術・入院費用が150万円となりましたが、実際に病院に支払ったのは12万円程度。入院用の生活用品や着替えを買った費用を合わせても、おおよそ15万円程度で済ませることができた訳ですが、入院まで私は長い期間、整形外科医院に通院していました。その通院期間中の費用をざっと書き出してみると

●通院費(痛みがあるため、診察とリハビリ)が、ひと月6000~7000円。

●薬剤費(痛み止めと胃薬を処方)ひと月2000円弱

●半年に1回のレントゲン検査(数千円)

これを2年ほど通っていましたので、この間20万円弱支払った計算に。

これを見て「手術代より、通院治療の方が高くなってるな」と思いました。

手術では完治を目指しますが、通院はあくまでも手術を先延ばしにするため、痛みを取るための治療でしかありません。このことも「手術をもっと早くにすればよかった」と思う要因です。

しかし、いくら安く済んだとはいえ、自己負担12万円という費用は決して安い医療費ではありません。私は普段はパートで働いていますが、ひと月の給与を超えた金額です💦

それでも費用負担が軽く済ませられたのは、私は個人で医療保険に加入していたからでした。

手術費と入院費で20万円ほどの給付金が下りたのです。(入院給付は日額5000円程度の安いものですが)

そのおかげもあり、今回の手術代と入院費用は、加入していた医療保険のおかげで、ほぼ自己負担なしとすることができました!

ただ、私が20日間ほど留守をしたので、夫と子どもたちだけの生活で、家計の食費がかなり高くはつきました💦

しかしそれも医療保険の給付金のおかげで助かりました。

手術が早くに出来なかった理由は費用面だけではなく、子どもたちの生活のことや、学校のこと、実家のお世話のこと、自分の仕事のことなどから、どうしても先延ばしにするしかなかった、という経緯があります。

手術ができるようになるまで、と受けてきた通院治療ですが、2年間の通院費は3割負担言えども、やはり自己負担。それ相当の費用を負担するだけでなく、痛みをこらえて鎮痛剤と胃薬を飲み続け、仕事から帰り、家族の食事の支度をしてから夜の診察に通うのは、なかなか大変でした。

そられを全て考えると、「やっぱり手術してよかった」と思っています。もう片方の股関節の手術が必要となった際には、「すぐに手術を選択しよう」と思っています。

入院中の苦労話〜長期入院を初体験

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今回、約3週間という長期入院を初めて体験しました。まず、大変だったのは、コロナウイルスの感染防止対策から、家族も友人も一切面会禁止だったこと。届け物だけは、ナースステーションを介して届けてもらえましたが、階下のコンビニ利用も、自分で歩けるようになるまでは(歩行器で)行くことが出来ませんでした。(一応、どうしてもの時だけ看護師さんにお使いを頼むことは出来ましたが)

それもあり、自由に欲しい物が買えるのは、エレベーターホールの飲み物の自販機だけ。入院して最初の2週間は「おやつも無し」で、少し寂しかったです(笑)

大好きなコーヒーも自販機のものしかなかったので、術後歩けるようになってから、よちよち歩きの歩行器ではありましたが、自分でホールの給湯器まで行き、ドリップパックのコーヒーが飲めるようになったのは、本当に嬉しかったです。

後、私の年齢が50代ということもあり仕方ないのですが、整形外科病棟では「高齢者ブロック」に入れられてしまい、病棟には若い子が一切おらず、婆様爺様しかいませんでした💦話し相手がいないのは、少し寂しかったです。(コロナもあり仕方ないのですが)なのでずっとネットで映画を見ていました。

しかしそれより辛かったのは、周りはほぼ全員後期高齢者ということで、朝は4時5時から起き始め、ガサゴソがはじまる。眠れない眠れないと文句を言っている割には、夜は食後すぐ、消灯時間前の7時半には、部屋中にいびきを響き渡らせて寝てしまうような方ばかり。

4人部屋でしたが、回復するごとに部屋が変わっても、他の3人は高齢者に多々見られる【他人に迷惑をかけてることなどお構いなし】の方が多くて、すっかり私は生活リズムが狂ってしまい、完全な睡眠不足に陥りました。(独り言が大きい、部屋のトイレの利用回数がめちゃくちゃ多い、部屋で禁止の携帯電話を使用する、看護師をつかまえては文句を言い続ける、起床前にカーテンを開けて歯磨きを始める等)

夜中に起きてガサゴソするので何度も起こされてしまうし(杖をあちこちにぶつける、よっこらしょ、痛い痛いを連呼、ベッドに戻ればお茶を飲んだりお菓子を食べたり)、やっと静かになりうとうと寝ついても、また別の婆様が起きてきて…ということの繰り返しでした。ようやく寝たか?と思えば、起床時間前から活動を開始されて眠れない。これは本当に辛かったです。耳栓をしても、ガサゴソの度合いがひどくて全部丸聞こえなんですよね。私のベッドにもぶつかるぶつかる💦

また、シャワー利用が男女一日置きの入れ替え交代になっていて、午前10時から午後3時までしかつかえないのですが、とにかく婆様たちの使用時間が長くて、待てど暮らせど出てこない。おかげで終了時間ぎりぎりにやっと使いはじめるような状態で、ゆっくり洗髪もできないような日々でした。

なので次回入院することがあれば、医療保険を増額し、個室利用したいと思います!(お金貯めときます)

 

結果的には【あれもこれも、早く手術すればよかったと思うばかり】です。私と同じような状態で、痛み止めを何年も飲んでいる方には、やはりできるだけ早い時期の手術をおすすめしたいと思います。これから手術を検討されている方の参考になりましたら幸いです。

※掲載されております費用についての記載は2022年10月に受けた診療についての概算になります。以降診療報酬等改正などにより変動する事があります。