フリースタイルリブレでダイエット

非糖尿病人が時々血糖値を測りながら、健康的な食事法(ダイエット)を目指します。

【夜間低血糖】夕食での糖質摂取量が少な過ぎると朝までに低血糖を起こしていた

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リブレをつけるようになって本当に凄いなと感動したのは、寝ている間の糖濃度も自動的に測ってくれるということでした。私はリブレを購入する前に、通常の採血による血糖測定器も持っていましたが、さすがに夜中に起きて穿刺計測することは非現実です。しかし、主治医の先生に教えていただいて初めて解ったのが、まさか普段は滅多に低血糖を起こすことがなかった自分が、夜間低血糖を起こしているとは、夢にも思わなかったのです。

 

就寝中の糖質不足が低血糖を起こしていた

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リブレを装着するにあたり、センサーの有効期限はたった2週間しかありません。センサーは2週間の使い捨てで、8000円もする高価なものです。なので、朝の忙しい時間帯も極力リーダーを「ピッ」とスキャンし、出来るだけ多くの数字を記録するようにしていました。

そうすると以前にお話した「夜中は空腹時血糖値を維持して、食べていないのに糖濃度が上昇する」とはまた別に、夜中~早朝・明け方に低血糖を起こしている、という様な日が出てきたのです。


明け方に低血糖を示すレッドラインが出ていた

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このように、朝起きる直前にレッドラインが表示されていました。朝5時ごろにうとうと目が覚め始めたところでスキャンしたのが83。

そのあと再び寝ましたが、6時前の急激な落ち込みの後、少し上がり始めたところで74、77の値が出ていました。※グラフの値は「ピッ」とスキャンした値で、小さな白丸印の位置がスキャン位置を示しています。

レッドラインが出ている間は、糖濃度60台以下を示します。時間的には30分程度「低グルコース」のアラームが出ていたとことになります。朝、目覚める前に、私は低血糖を起こしていたことが解りました。

この日は6時前に目が覚めて、いつも通り家事や犬の散歩を済ませ、7時頃に朝食を摂っています。6時前に起きてから、7時の朝食までは何も食べたり飲んだりはしていません。それが95まで上昇しているのは、糖新生か、またはグルカゴンやアドレナリンのホルモン分泌によるものだと思われます。

夜間低血糖を起こしているその理由

主治医の先生の診察日にこの「朝方に低血糖を起こしている」話をすると、先生や他の患者さんでも同じように、糖質制限をされている方で、前夜の糖質摂取量が少なかったり、非筋肉質等でグリコーゲンを多く溜めておくことが出来ていない方には、同じように夜間低血糖の症状が見られるという話をお聞きしました。

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私の別の日のグラフです。体調が悪く前夜にちゃんと食事が出来ず、朝起きてもベッドから出たのが朝9時頃だった日。前日の夕食で糖質がほとんど摂れていなかったため、寝ている間は80ぎりぎり。朝7時頃もぎりぎり70台。8時過ぎには70をついに切っています。低血糖直前状態でした。

こんな症状は夜間低血糖かも?

私の場合は歯ぎしりまではいきませんが、噛みしめがきつく、長く顎関節症を患っている時期がありました。糖質リハビリで糖質を適量摂るようになってからは、多少、症状が軽くなって来ていたので忘れていたのですが、振り返れば、厳しい糖質制限をしていた頃には顎関節症が酷くなっていて、口が大きき開けづらく、食事も上手く出来ない時期がありました。顎の骨の付け根部分である耳の下あたりが痛む時には、夜に寝る間にマウスピースを付けて寝たりしていました。

その他にも先生から言われて、思い当たる症状がありました。

① 眠りが浅い、夢ばかり見る、寝ていても疲れる
② 寝ても疲れが取れない、起きても寝た気がしない
③ 金縛り、こむら返りを起こす
④ 寝相が悪い、寝返りばかりうつ
⑤ 寝言や歯ぎしりが多い

私の顎関節症は⑤に含まれそうですが、③のこむら返りを時々起こすことがありました。②はまさに毎日感じていました。

糖質制限をされている方において、前夜の糖質摂取量が少ない方、非筋肉質の方で、これらの症状に思い当たる節があれば、夜間低血糖の疑いが考えられるとのことでした。

夜間低血糖の改善方法

先生から指導を受けたのは、夜間低血糖に当てはまるのであれば、糖質摂取をしてから就寝するという方法でした。つまり「寝る前に食べる」という、ダイエッターにとって一番ご法度と言われる食事法でした(笑)

「え、寝る前に糖質を?!」とびっくりしましたが、先生は「糖代謝が正しく行われれば、1時間に10g程度の糖ならば、基礎代謝で十分に消費されてしまうので、太る心配はない、溜まる方にまでいかない」とおっしゃるのです。

血糖値が上がるとインスリンが出る、と言うことをご存知の方は多いと思いますが、食べていない時にも、私達の体にはインスリンが少量分泌されています。それを基礎インスリンといいます。

基礎インスリンは血糖の均衡を保つために分泌されていて、体調などにも多少左右されますが、少しの血糖値上昇程度であれば、追加インスリンを出さずに処理してしまうのです。それらのことから先生は、少し食べても大丈夫だよと。

確かに、リブレを着ける前、血糖値を測っていた私は、少量の糖質摂取であれば、血糖値は上がっても、すぐに空腹時血糖値に戻っていたことを知っていたので、確かに中性脂肪や体脂肪に回ることはないだろうということが想像が出来ました。

私は夜間低血糖を改善するために、先生のおっしゃるように、寝る前に少量の糖質を摂ってみることにしました。

・無糖ヨーグルトに蜂蜜やジャムをプラス
・蜂蜜やジャムだけを食べる
・砂糖を使ったアイスクリーム(高脂肪の生クリーム)

これらを糖質15~20g分程度食べて寝るように勧められました。砂糖や蜂蜜やジャムを使うのは、単糖や二糖類を使うようにして、素早く体に吸収させるという意図があります。

夜寝る前に、だらだらと血糖が上がったり下がったりするような多糖類を摂ると、単糖までの分解が必要となり、吸収に時間がかかってしまいます。寝る前には出来るだけ体に負担はかけないようにするために、単糖や二糖類の摂取を選択しています。

寝る前に糖質摂取すると夜間低血糖がなくなった

糖質リハビリ中であった私が明け方、早朝に起こしていた夜間低血糖の症状でしたが、先生が勧められるとおりに、寝る前にはちみつヨーグルトを食べるようにしました。

糖質は15g程度になるように、寝る前の風呂上りに食べて、歯を磨き就寝するようにしました。

すると明け方に起こしていた起きる直前の低グルコースアラームがなくなったのです。寝る前の少量の糖質摂取で、夜間低血糖は起こさなくなりました。就寝中の糖濃度も90台程度で安定するようになりました。

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夜間低血糖が治まってからは、気になっていた歯の食いしばりもなくなり、マウスピースをつけることがなくなったのです。(もうこれ以降、一度も着けていません)

また、夜の眠りの質も改善され、深く眠れるようになったおかげで、前日の疲れも取れるようになりました。また、こむら返りもこれ以降一度も起こしていません

改善されたことがうれしくて、次の診察時に先生にお話すると、私以外の患者さんにおいても、やはり私と同じように睡眠の質が改善されたり、こむら返りを起こしていた方が起こさなくなったり、歯ぎしりが治まった方がいらっしゃったそうです。

もし、糖質制限をされている方や、夜の食事による糖質摂取が少ない方で、夜間低血糖を疑うような症状でお悩みの方は、寝る前の糖質摂取を試してみて欲しいなと思います。一番手軽で安全な方法で、改善策をご指導してくださった先生に感謝です。