フリースタイルリブレでダイエット

非糖尿病人が時々血糖値を測りながら、健康的な食事法(ダイエット)を目指します。

入院食に学ぶ運動負荷の低い方の健康的なメニュー

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変形性股関節症から人工股関節置換術の手術をおこうことになり、約3週間の予定で入院することになりました。私は持病はないため、整形外科のみでの入院になることから、入院中に提供される【管理栄養士さんが作成した入院食】を参考にし、今後の食生活に活かせたらなと、記録しておきたいと思います。

 

入院までの最近の食生活について

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非糖尿病である私が、減量目的とした厳しい糖質制限で体調を崩してしまったことから、その体調不良を治すために糖質摂取のリハビリを約1年かけて行い、ようやく標準的な糖質量を代謝できるようになりました。

それからはDASH食プラントベース・ホールフード食などを参考し、脂質控えめ、食物繊維多め、糖質適量を採り入れるよう意識した献立を心がけ、それまでのような不調は感じることのない、健康的な食生活を過ごしていました。

しかし、コロナウイルスが流行し始めた頃から、仕事量が増え始め(通常業務+コロナウイルス関連業務)、職場の勤務体制の変更や人員不足などで多忙な日々が続き、それまで不具合のあった右足の股関節の状態が次第に悪化していきました。病名は【変形性股関節症】。手術しなければ完治は難しい病気です。

2022年春頃からは、自宅内でも杖や手すりの補助がないと歩きづらい状態になってしまい、夏前にはキッチンで立って料理をするのもつらい状況に。職場内でも杖がないと歩けなくなってしまいました。

そして2022年秋、人工股関節にするための手術を受けました。

2022年夏頃の食生活では、目標としていたような食事が摂れない日が続いていました。思うように出かけられず、買い物に行けなかったり、長時間キッチンに立つことができませんてました。幸い仕事は事務の座り仕事でしたので、上司や同僚の協力を得てなんとか変わらずフルタイム勤務を続けていましたので、どうしても簡単なメニューや、スーパーで購入したお惣菜などに頼った献立が増加。

週末の休日には、私が疲れてしまいダウンして横になっていることも多く、家族は外食チェーンなどでテイクアウトする回数も増えていました。

これではいけない…と思いつつも、朝のお弁当さえ作るのがつらい状態。しかし家計のやりくりもしなければと、できるだけ自炊はしよう!と、ミールキットや半加工品を使うようなメニューを利用していましたが、どうしても脂質多め、食物繊維少なめ、糖質も塩分も多め、の食事が増えていました(涙)

管理栄養士が考えた入院食が食べられる

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そして今回、長年患った変形性股関節症を治すために人工股関節全置換術を受けることになりました。片側だけなので、入院の予定は約3週間です。

普段は自己流の献立ですが、今回の入院では、国立系病院の管理栄養士さんが考えたメニューを長期で食べることができます。

私の場合、持病等はなく、特に栄養制限を受けない普通食が食べられますので、今後の普段の食事メニューにも活かせそうです。

これを機会に「入院中の運動負荷の低い人用の献立」を学び、足が悪くなってからは、ついつい手抜きメニューしか作れなくなっていた食事を改善し、家族のためにも再び健康的な食事メニューを作りたいと思います。

副菜でたっぷりの野菜を使うメニュー

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今回こちらの病院の入院食で最初に驚いたのは【副菜の量の多さ】でした。こちらのメニューは昼食です。

鮭のムニエル、ブロッコリー、レモン添え、切り干し大根(人参、薄揚げ)は、120gくらいある?オクラのおかか和え(出汁醤油)、白米150g。デザートに梨(小1/4玉)。

朝食は【基本、パンと牛乳とサラダ】と少な目なのですが、昼食が一番量が多い(豪華)。夕食は昼食を少し減らした感じになります。

こちらの副菜の切り干し大根は、一般的な定食についている小鉢のサイズからすると、2倍ほどの量がありました。

こちらのメニューでは、510kcal、たんぱく質27g、脂質10g、炭水化物81g、塩分2.1g。

食物繊維を含む量から推察すると、決して高い糖質量ではないことがわかります。(炭水化物=糖質+食物繊維)

 

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こちらも昼食です。お昼はデザートに果物がつく日が多いです。

赤魚の味噌煮(赤魚は50gくらい?、里芋)、茹でた小松菜にカニカマのせ、大豆の五目煮(大豆、大根、人参、昆布、こんにゃく)、白米150g。デザートにりんごが1/4個。煮付は白味噌で甘くて美味しかったです。お味噌がしっかり効いてたので、塩分も若干高め。副菜の大豆の五目煮は120gくらいあり、やはり通常小鉢の【2倍量】くらいありました。

568kcal たんぱく質28g 脂質8g 炭水化物102g 塩分3.5gと、糖質が高いように思うかも知れませんが、小松菜や大豆や昆布が入っていることを思うと、糖質量だけでなく食物繊維も多いということがわかるメニューです。

市販の揚げ物弁当に比べて低カロリー

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この日も昼食です。入院中、今まで食べた中で、1-2を争う高カロリーメニューの日でした。

鯖の塩焼き(50gくらい)、レモン・ブロッコリー添え。キャベツ甘酢和え(キャベツ、人参、わかめ、もやし)。大根のそぼろ煮(大根、鶏むねひき肉)。炊き込みご飯(鶏肉、人参、ごぼう、こんにゃく、薄揚げ、グリンピース)、バナナ1本。

(ボリュームありすぎて、バナナは翌日の朝に食べました💦)

なのに、これだけのボリュームがあってもカロリーは605kcalです。

たんぱく質32g 脂質13g 炭水化物96g 塩分3.0g

みなさんは、テイクアウトでおなじみの某お弁当屋さんの定番【のり弁当】のカロリーはご存知でしょうか?実は、700〜750kcalくらいあります(笑)

それに比べると1.5倍位の量があるのに、カロリーは、100-150kcalも低いのですから驚きです。

食物繊維を意識した、野菜たっぷりの副菜があると【ボリュームはあるのに低カロリー】になることがわかります。


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この日も昼食。鶏団子のあんかけ(鶏肉、豆腐、パプリカ、小松菜、片栗粉)、しめじと卵の炒めもの(しめじ、卵、にら)、春雨サラダ(春雨、人参、きゅうり、ハム、ごま、甘酢、ごま油)、白米150g。デザートには生パイナップル70gくらい。

鶏団子は鶏ひき肉とお豆腐と混ぜたもので、ふっくら食感の団子を油で揚げていました。しかし、それでも660kcalで、たんぱく質22g 脂質19g 炭水化物101g 塩分3.0g。

しめじと卵の炒めものは、きのこでかさ増ししていて量がありますし、春雨サラダも甘酢やごま油を使うと食欲をそそる風味になり、しっかりした味付けに。これだけ食べごたえがあっても、700kcal無いのは凄いし、脂質量もめちゃくちゃ多い訳ではないのがさすがプロの献立だなと思いました。

市販のお弁当など、揚げ物が中心になる献立はカロリーが高くて怖いな〜、と思いました(笑)

1日3食のバランスを考えたメニュー

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こちらは朝食で409kcal。ちぎりパン60g、ブルーベリージャム付き、サラダ(キャベツ、紫キャベツ、コーン、ノンオイルドレッシング)、牛乳。たんぱく質15g 脂質14g 炭水化物59g 塩分1.7g


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同じ日の昼食です、568kcal。太刀魚照り焼き(太刀魚60gくらい、ねぎ)、ゼンマイ煮物(ゼンマイ、薄揚げ、人参)、きゅうりの酢の物(きゅうり、わかめ、しらす)、白米150g。たんぱく質23g、脂質22g、炭水化物68g、塩分2.3g


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こちらも同じ日の夕食で、495kcal。ポークソテー(豚肩ロース50gくらい、大根おろし、レモン、ピーマン、しめじ)、ポン酢。サラダ(レタス、トマト、コーン、イタリアンドレッシング)、コンソメスープ(玉ねぎ、人参、ベーコン、きぬさや)、白米150g。たんぱく質24g、脂質16g、炭水化物68g、塩分2.6g

3食をトータルした総エネルギー量は1472kcal、たんぱく質62g、脂質52g、炭水化物195g、塩分6.6gです。朝400+昼600+夜500=1500kcalと、トータルで考えれば、リハビリ以外の運動が出来ない環境ですので、成人(男性女性平均して)1日の食事量としては、多くも少なくもなく、ちょうどよいかなと思われます。たんぱく質量も60g/日は、こちらも男性女性平均してほぼクリアしている値です。(日本人の食事摂取基準より)

管理栄養士さんとは入院前と入院中に面談を行いましたが「全部食べても太らない献立にしていますので、安心して食べてくださいね」と言っていた意味が解りました。運動ができない環境でも、これなら安心して残さず食べていいんだ!と、ホッとしました(笑)もちろん、間食はだめですよ〜!

いろいろな食材を意識して使う

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今回入院食をいただけて、丁寧な食材選びも勉強になりました。たくさんの種類の野菜が毎日使われていました。1日あたりの使用食材数も多く、見た目にも色合いが良いように配慮されていました。衛生上、生物はサラダ以外は使いづらい入院食なので、根菜を中心とした、加熱調理した野菜を多く使っていました。

普段あまり使わないような野菜(ふき、ゼンマイ、きぬさや、アスパラなど)や梅焼や桜かまぼこなどの可愛い市販品も使われていました。

また、食物繊維を意識した食材もふんだんに使われていて、改めて食物繊維の大切さも再認識しました。大豆、昆布、わかめ、きくらげ、切り干し大根などが、1食に使われる量は少ないですが、頻度的にはちょこちょこ入っていました。

味付けは病院食ですので、基本薄味。醤油を使うようなおひたし類は、薄い出汁醤油等で味付けされていました。レモンやすりごまが添えられていて、風味を活かし、薄味でも物足りなさを感じない味付けになっていました。(塩分摂取量も6-7g/日の間になっていました)

魚が多めの和食献立中心でしたが、長期入院患者の場合は、週に3日おかずが自分で事前に選択できる日も設定されていて、飽きの来ないよう工夫もされていました。(肉うどんやポテトグラタンも食べました💕)

気が滅入りやすい入院生活で唯一の楽しみは食事です。管理栄養士さんもそれを考え、十三夜や体育の日には、可愛いカードも添えてくれました。

痛かった足も今回の手術で一応完治となりますので、後はリハビリを頑張るだけです!美味しい食事に感謝し、また、帰ってからの体重コントロールにぜひ活かしたいと思います。