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【人工股関節置換術】50代で変形性股関節症の手術をしました

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長年不具合が出ていた右股関節。変形性股関節症という病名がついてから、大事に温存してきましたが、この度手術を決心しました。60〜70代で手術される方が多い整形外科手術ですが、50代前半で手術を決めましたが、リブレ同様、まだまだ手術に関する情報が少ない中で、もし同じ境遇の方の参考になればと思い、今回の経過を記録することにしました😊少しでもお役に立ちましたら幸いです。

 

 

「変形性股関節症」になりました

最初に痛みを感じたのは今から約4年前。時々股関節がカクッとなるような感覚を感じることはあったのですが、職場で重いものを運ばないといけないことがあり、その後に痛みが引かないまま数日継続するように。

実母が変形性股関節症になり、既に人工股関節の手術を受けていましたので、もしかしたら私も?と思い、母の手術を行った股関節専門病院を受診しました。

レントゲン撮影画像から、母と同じ様な骨盤の形をしており、同じように骨盤部と大腿骨が当たり、軟骨がすり減り、股関節部に痛みを生じる「変形性股関節症」になっているとの診断でした。これは親子間の遺伝性もあるとのことでした。

 

変形性股関節症は女性が起こしやすい疾患です。(一節では9割方女性ともいわれています)

女性は出産するために、骨盤が男性と比べて開いた形状になっており、そのため大腿骨がかかる部分(臼蓋の受け部分)が浅くなっているのです。(きゅうがい部分)

私の状態は母と同じく骨盤と大腿骨の間の軟骨がすり減ったために大腿骨のかかりが浅くなり、そのため変形して骨盤(きゅうがい)に当たる状態になっていました。通常ならその軟骨部分は1センチ程度の厚みがあり当たらないようになっているのですが、私の場合、軟骨の厚みが1-2ミリにまで減っていて、その周辺部が摩擦により炎症を起こしているのだろうということでした。

受診した病院は自宅からはかなり遠く、痛み止めの薬を処方してもらうことは出来ましたが、リハビリに定期的に通うことは難しかったため、近くの整形外科を探しました。今の状態から悪化させないために、リハビリ通院を始めました。

杖とリハビリで手術を先延ばしに

友達の紹介で自宅から通える整形外科に、週一のリハビリに通い始めました。ゆくゆくは(そんなに遠くない将来)手術が必要と言われたのですが、当時長男は高校生、次男はまだ小学生で、自宅を約1ヶ月もあける手術入院にはふみきれなかったのでした。

手術をするなら、次男が高校生くらいになってからかな…と漠然と考えていましたが「今痛みがあるなら、杖は今すぐ使うべき」と、理学療法士の先生のすすめで、初めて杖も購入しました。

お出かけの際やスーパーでの買い物、家の周りを散歩する時には杖を使いました。ただ職場の事務所内と家の中は狭いので、室内では杖なしで生活していました。

杖を使うようになり、かなり負担は軽くなりましたが、それでも歩き過ぎたりすると、右股関節が痛みます。また痛い箇所をかばい、体の他の箇所に負担がかかり、あちこちに不具合が出てきます💦

リハビリではその部分のケアや、痛い箇所の硬直を緩めたり、股関節の可動域を保つようにしてもらったことや、悪くない側に荷重をかける動き方を習ったり、それをカバーするための筋肉をつけるための体操などを教えてもらいました。

手術が決まった今から振り返ると、結果的にはリハビリに通い、杖を使っていたからこそ、手術ができる時期まで長く(4年も)先延ばしにすることが出来たんだなと思います。

今回手術を行う病院の理学療法士さんと面談した際に、リハビリと杖があったからこそ、ここまでよくもったよね(手術が先延ばしにできた、骨の状態の悪化を抑制しつつ筋肉の状態もよかった)と言われました。

リハビリで長年お世話になった先生には本当に感謝です。

手術日の決定と入院前の検査について

リハビリ通院が4年を迎える少し前から、一気に股関節の状態が悪くなり、痛みが取れない日々が続きました。仕事が忙しかったこと(1日1万歩を超える移動量のある業務)が続いていて、長年リハビリによる股関節部のケアはしてきましたが、じわじわ悪化してきたんだと思います。

大腿骨の骨頭部は軟骨がいよいよ無くなり、骨盤に埋もれる様に脱臼状態になっていて、骨同士が当たるようになっていました。(変形性股関節症の末期

また骨頭内に空洞もでき始めていて「いよいよ末期かな」と医師から言われ、ついに手術を決心しました。

長男も来春に就職が決定し、卒業まではゆとりある登校日数で済む時期に入り、次男も中学2年生となり、学校やクラブや塾にもなれた時期に。今なら母が家を長期的に空けても何とかなるかな?という年齢になりました。

リハビリに通う病院から、手術を希望する病院での診察予約を取っていただき、受診。その日に手術日を決めました。

手術日は2ヶ月先になりましたが、その間、仕事を続けるので、できるだけ術前検査を同日内で済むように(できるだけ休みを取るのが少ない日数で済むように)調整してもらい、私の場合は3日間に集約して貰うことが出来ました。

 

1)血液検査

2)採尿

3)レントゲン撮影

4)薬剤師面談

5)入院案內説明

こちらを術前通院1日目に。

 

6)歯科受診(歯列や虫歯などの確認)

7)看護師面談

8)管理栄養士面談

9)麻酔科医面談(家族同伴)

10)CT撮影

11)心電図

12)貯血(自己輸血400ml)

こちらを術前通院2日目に。

 

13)コロナウイルス検査

14)家族説明・最終面談(家族同伴)

こちらを術前通院3日目に行いました。

 

そして手術日前日に入院しましたが

14)歯科受診(歯石取りなどのケア)

15)術前採血

16)リハビリ面談(理学療法士)

17)リハビリ面談(作業療法士)

がありました。

セメントレス法と年間手術数で決めました

私が今の病院を選んだのは「年間手術数」と「パーツの固定方法」と「パーツ素材の組み合わせ」から決めました。自宅からは少し離れた隣の市の国立病院です。(病床数200以上)

自分の住む市にも大きな病院は2つある(私立)のですが、希望する術式と異なることや年間手術数が異なることから、隣の市のこの病院に決めました。

それまでに、自宅から近い病院(私立)の開催した【人工股関節についての市民講座】に参加したり、人工股関節の手術についての話を経験者の方に聞いたりして、事前に自分なりに術式の違いなどを調べたりしていました。

私の住む近くの病院2軒は、手術を決めた病院と比べて

①年間手術数が少なかった

②人工股関節の固定方式がセメントレス方式ではなかった

ことから選択しませんでした。

セメントレス方式は、日本では現在約8割の病院が採用している固定方式です。ステムなどをセメントで挿入してすぐ固定するのではなく、セメントを使わず、自身の組織で固定されるのを待つ方が違和感なく、術後の馴染みが良いといわれています。

私の住む近くの病院では、セメント方式の病院でした。ただ、高齢者の方など、自分の組織で固定されるまで、かなりの時間を有する場合などは、セメント方式が良いと言われていますので、あくまでも私のように若い世代(早い時期に回復が見込める)の場合は、セメントレスが良いかな?というのが私が選択した理由です。

また、パーツ素材についても、以前はステム+ボールヘッドの組み合わせが、合金+合金が長持ちすると言われていたようですが、今は合金+セラミックを採用しているメーカーが多いようです。

ZimmerBiomet(ジンマーバイオメット)

京セラメディカル

Stryker(ストライカー)

上記3社が7割近い市場を持っているのではといわれています。

昔はポリエチレン部品の摩耗も早く、ボールヘッドやカップの耐久性は20年程度と言われていて、50代で手術をした場合、70代で再手術が必要になっていました。

実際に母の入院中に、若い頃に手術したパーツを入れ替えるための手術を受けている方がいらっしゃいました。

しかし今ではパーツを上手に(大切に)使えば、40年近い耐久性があるのでは?といわれていますから、50代の私も再手術なくほぼ一生使えるとのことで、今の年齢で手術することを決心しました。

入院1日目は術前検査とリハビリ面談

浮腫んだ足で失礼します💦

手術前日に入院しました。朝10時に受付を済ませ、夫に付き添ってもらい病棟へ。コロナウイルス感染防止策のため、荷物だけ置いたら、夫とは10分程度でお別れです。入院中は手術日以外、面会は出来ません。次に会えるのは退院の日になります。

午前中に歯科受診(歯石取りなどのケア)と術前採血を行い、昼からリハビリ面談(理学療法士と作業療法士)が終わったら、後はお風呂に入り寝るだけに。

その前に執刀医(主治医)の先生が来てくださり、足にマーカーを入れました(笑)間違えないようにね!と。

私の場合は【前方アプローチ】という、前側から切る方式なので、術後の禁止姿勢がほぼない、脱臼がしづらいと言われる方法で切ります。

母の時は、術後にかなり禁忌の姿勢があったので、後方アプローチなのではと思います。こちらは患者さんの足の状態などで決められるようです。

人工股関節置換術で一番怖いのは、術後の脱臼です。これが起これば再手術になるからです😱なのでボールがカップから脱臼をしないように、禁忌の姿勢があります。

 

また、こちらの病院はナビゲーション手術最少侵襲手術を実施していて、今現在で最新の術法を採用している病院でもあります。事前に撮ったCT画像を元に可動範囲を見極めながらパーツの位置を決定し、傷跡も短く済ませ、体への負担を軽くし、早期回復を目指した手術法です。

 

今回、周囲にも無理をお願いしましたところ、職場も理解してくれ、1ヶ月間のお休みをいただき手術に挑みます。家族にも迷惑をかけますが、しっかり治して、また仕事に家事に、そして痛みが出てから諦めてきた数々のことに頑張りたいと思います!

退院は約3週間後、リハビリですぐに日常生活に戻れるまでに回復してから退院する予定になっています。